ジュリ・クローバー
Adobeは本日、Macユーザー向けのプロフェッショナル向け写真編集ソフトウェアであるLightroom CCのメジャーアップデート(およびスタンドアロン版Lightroom 6のリリース)を発表しました。今回のアップデートでは、パフォーマンスの大幅な向上に加え、HDR合成、パノラマ合成、顔認識、スライドショーの改善、フィルターブラシなどの新機能が追加されています。
Lightroomのアップデート版で最も印象的な新しい整理機能の一つは顔認識です。タグ、フラグ、星評価による整理に加え、Lightroomで初めて被写体別に写真を整理できるようになりました。一枚の写真に写っている顔に名前を付けると、その人物が写っている他の画像も検索され、顔で素早くタグ付けできるようになります。新しい「人物」ビューでは、写真を人物別に並べ替えることができます。
もう一つの新機能「パノラマ結合」では、RAWファイルやJPGファイルを含む複数の画像をつなぎ合わせて、超高画質のパノラマ写真を作成できます。この機能には、一致しないエッジを自動的に切り取ったり、視点を変更したりするツールが組み込まれています。Lightroomのグラフィックパフォーマンスの向上により、巨大なパノラマファイルでもほとんど遅延なくリアルタイムで編集できます。
HDR Mergeを使用すると、露出設定の異なる複数の写真を1枚のHDR画像に合成できます。他の写真編集アプリとは異なり、AdobeのHDR MergeはJPG画像とRAW画像の両方を直接処理できます。RAWファイルに対応しているため、わずか2枚の写真から高品質のHDR画像を作成できます。他のHDRオプションでは、適切な画像を作成するために、通常、露出レベルの異なる複数の写真が必要になります。
Adobeのお客様から多くのご要望をいただいていたLightroomの新しいフィルターブラシは、段階フィルターや円形フィルター効果に対応しており、ブラシツールでフィルターマスクの形状を変更することで、画像の特定の部分にフィルター効果を追加したり削除したりして、より正確に調整できます。最新のメジャーアップデートでは、高度なスライドショーツールが追加され、スライドショーにパン&ズーム効果を適用してモーションエフェクトを加えることができます。また、スライドショーを複数のオーディオクリップと同期させるツールも追加され、最大10曲の曲をスライドショーに追加できるようになりました。
本日のLightroom CCのアップデートは、AppleがApertureの提供を終了し、OS X版写真アプリに切り替えたことで、プロ仕様の写真編集アプリを提供しなくなったため、以前は廃止された写真編集ソフトウェアApertureを使用していたMacユーザーにとって特に興味深いものとなるでしょう。Lightroomには、OS X版写真アプリにはない多くのプロ仕様の機能が搭載されており、Creative Cloudサブスクリプションですべての画像をプラットフォーム間で同期できるという点も同様です。Adobeは、今後もLightroomに新機能とより高度なツールを追加していくことを約束しています。
AdobeはiPadとiPhone向けのLightroomアプリもアップデートしました。これらのアプリはLightroom CCに接続し、Adobeのクラウドサービスを使用してすべてのデバイス間で写真と編集内容を同期できます。アプリには、改良された切り抜きツールなどの機能が追加されており、アップデート版は本日ダウンロード可能です。
Lightroom CC は、Photoshop と Lightroom をバンドルした Adobe Creative Cloud Photography プラン (月額 9.99 ドル)、またはすべての Adobe ソフトウェアが含まれる Adobe の完全 Creative Cloud プラン (月額 49.99 ドル) を通じて入手できます。
Adobeは、LightroomのアップデートをLightroom 6としてスタンドアロン版でも販売しており、価格は149ドル(アップグレード価格は79ドル)です。Lightroomのスタンドアロン版には、Adobeのモバイル版LightroomアプリやWeb版Lightroomとのクラウド連携機能は含まれていません。
iPhone版LightroomはApp Storeから無料でダウンロードできます。[直接リンク]
iPad版LightroomはApp Storeから無料でダウンロードできます。[直接リンク]
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