サムスンがSiriの開発元からAIアシスタント「Viv」を買収

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サムスンがSiriの開発元からAIアシスタント「Viv」を買収

フセイン・スムラ

TechCrunchの報道によると、サムスンはAIアシスタント「Viv」を買収した。Vivは、ダグ・キットラウス氏、アダム・チェイヤー氏、クリス・ブリガム氏によって共同設立された。Siriは2010年にAppleに買収された。3人は2012年にAppleを退社し、Vivを設立した。Vivは今後も独立した企業として運営される。

ヴィヴロゴ
Vivは「動的プログラム生成」によって文脈理解力が向上しました。つまり、ユーザーのクエリの意図を理解し、即座に応答を自動生成できるのです。Vivは文脈を理解し、複数のクエリを積み重ねることもできます。例えば、昨年のTechCrunchのDisrupt NYイベントでは、キットラウスはVivに数日前にシアトルで雨が降っていたかどうかを尋ね、さらに明後日の午後5時以降、ゴールデンゲートブリッジ付近の気温が華氏70度(摂氏約21度)以上になるかどうかを尋ねることができました。

キットラウス氏はTechCrunchに対し、サムスンへの買収理由は普及率の高さだと述べている。キットラウス氏によると、サムスンは年間5億台のデバイスを出荷しており、Vivは大規模な流通網を獲得している。一方、今回の買収により、サムスンはSiri、Googleアシスタント、AmazonのAlexaと互角に戦える独自のAIアシスタントを手に入れることになる。

サムスン社は、今回の買収はモバイル部門が担当したが、複数の製品カテゴリーへのメリットを期待していると述べた。「当社とクライアントの視点から見て、この買収のメリットと強みは、サムスン全体のスケールメリットと、消費者との豊富なタッチポイントを活用できることにあります。」Vivの技術は、最終的には洗濯機、冷蔵庫、テレビといったサムスンのモバイル以外の製品にも搭載される可能性がある。

高度なAIアシスタントは、近年Appleとそのライバル企業の間で注目を集めています。5月には、Appleが噂のAmazon Echoの競合製品に次世代の自然言語APIを導入する計画があると報じられました。このAPIを支える技術は、Appleが2015年10月に買収した自然言語処理技術開発会社VocalIQのものです。このAPIは、Vivと同様に「セッションベース」のコンテキスト応答が可能です。